コンサルタントが独立して成功するために必要なスキル・マインドは?
コンサルタントは個人のスキルや経験が重要視されるため、独立しやすい職と言えます。
しかし、すべてのコンサルタントが独立して成功できるかと聞かれるとそうではありません。
今回は、コンサルタントがフリーランスとして、また会社の社長として独立して成功するために必要なスキルやマインドをご紹介します。
目次
成功の定義
スキルやマインドの話に移る前に、この記事で使われる「成功」を大まかに定義しておきます。
・仕事を自分で取ってこれる状態
・クライアントが求める、またはそれ以上の結果が出せた状態
・次回の受注(同一クライアントでなくてもよい)に繋がる状態
まとめると、自ら提案し、得た仕事で結果を出すことができ、その結果や評判、経験、実績が次の仕事に繋がる状態を指すこととします。
もっと簡単に言うと、仕事のサイクルが回り続けてくれる状態です。
独立して成功するために必要なスキル
それではさっそく独立して成功するために必要なスキルをご紹介します。
提案スキル
独立して生活をしていくには、仕事を受注しなければなりません。
コンサルティングファームに所属していれば、営業職の人に取ってきてもらったり、過去のクライアントを引き続き担当することができたでしょう。
大手企業だと信頼や実績、ブランドを認められて仕事を貰うこともできたでしょう。
しかし、独立となると自分で仕事を取ってくるところから始めなければなりません。
そこで重要なのが、提案スキルです。
どのような問題があって、どのように解決して、解決までにどれぐらいの時間をかけてどのようなタスクをこなしていく必要があるのかを明確に記載した提案書を出しましょう。
その際、法人と競っても勝てるような提案をしなければなりません。
過去の経験や知識を生かして、クライアントに刺さるあなた独自の提案書を提出できるといいですね。
上手に提案できるようになれば単価の高い仕事を多く受注できるようになりますよ。
差別化スキル
世の中にはコンサルタントがごまんといます。
専門分野に特化した人、提案までのスピードが速い人、価格設定が低めの人など様々です。
ただコンサルティングというサービスを提供するだけでは、他者との差別化ができません。
自分の強みや生かせる経験、クライアントに与えるインパクトなどを常に考えて行動できるスキルが必要です。
提案スキルと掛け合わせることでもっと仕事を受注しやすくなります。
また、コンサルティングを行っている途中に、解決策やタスク設定、スケジューリングや気遣いなどで他者と差別化を図ることができると次の仕事に繋がりやすくなります。
まずは、SWOT分析などを使って自身の強みや生かせる経験を洗い出してみましょう。
マネジメントスキル
社長として独立する人や、他フリーコンサルタントと一緒に仕事をする機会がある人はもちろん、クライアントと二人三脚で仕事をする人も持っていた方がいいスキルです。
マネジメントスキルと言っても様々なものがあります。
例えば、チームをまとめるスキル、大規模のプロジェクトをまとめるスキル、人材を育てるコーチングスキルなどがあります。
人材や資金、案件など何かしらのものを管理するスキルとまとめる事ができるでしょう。
チームマネジメントスキル
チームで動く際に必要なスキルです。
メンバーの個性や強みを知り、適材適所に人材を配置します。
また、チームメンバーの目標が立てやすいように、課題を洗い出し全体の目標と計画を設定します。
チームメンバーの動きを把握したり、コーチングを行い計画通りに進める力もマネジメントスキルに含まれます。
メンバーひとりひとりが出せる価値や生産性を最大化させることができるリーダーは、クライアントの期待以上の動きをすることができるでしょう。
ネゴシエーションスキル
ネゴシエーションスキルとは、いわゆる交渉スキルのことを指します。
案件を受注する際に納期や計画フロー、目標数値設定に関してクライアントと話し合い、妥協点を見つける必要がある場合があります。
その際にウィンウィンの関係で妥協点を見つけられるか、クライアントが気持ちよく議論を終わらせることができるかなどに関わるネゴシエーションスキルが必要になってきます。
ビジネスなので衝突がおきるのは当たり前だと思います。
しかし、お互いが納得した上で計画を進めたり、議論を穏便に済ませることができなければ次の受注には繋がらないでしょう。
最初にご紹介した提案スキルと合わせて持っておくことをお勧めします。
論理的思考力
物事を事実に基づきながら合理的に理解したり、筋道を立てて誰もが納得できるレベルまで思考・説明するスキルのことです。
論理的思考力には、分析力、比較する力、関連付ける力なども含まれます。
コンサルタントにとって論理的思考力が必要とされている訳は1つあります。
それは、問題解決力に直結するからです。
現状ある問題に対して解決策をアドバイスするのがコンサルタントの主な仕事です。
論理的思考力を使えば、現状の課題を客観的に考え、データをもとに分析できます。
また、自社外の現状などと比較し、筋道立ててクライアントに説明ができるようになります。
このように、論理的思考力を身に付ければ問題をきちんと特定でき、結果を出せるクライアントになれるでしょう。
独立して成功するために必要なマインド
ここからは独立して成功するために必要なマインドをご紹介します。
プロ意識
独立時に必要なマインドとして、プロ意識が挙げられます。
企業に所属していた時と比べて、独立後は個人の成績・結果・人柄がクライアントの案件発注の際の判断材料になります。
次も仕事を頼みたいと思えるコンサルタントは、プロ意識を持っています。
期待以上の働きをしたい、とにかく結果を残したい、クライアントの課題を解決したいなどの気持ちはプロ意識から生まれます。
フリーのコンサルタントとしてプロ意識を持てば、困難な状況に陥った時も全力でやり遂げることができるでしょう。
自信
会社に所属していた時にもコンサルタントとしての自信を持つことは必要だったと思います。
しかし、個人で仕事をする時には自分に自信を持つことがもっと必要になってきます。
根本的な課題に集中するため、専門外の新しい仕事にチャレンジするため、そしてクライアントに信頼されるためには自信を持つことが一番効果的です。
対法人のコンサルティングでは何十万~何百万ものお金のやり取りをすることもあります。
自信がなくて頼りなさそうなコンサルタントに積極的に依頼したい!何百万円支払いたい!と思う人は少ないでしょう。
依頼したいと思われるためには、実績などの根拠がある自信を持てると一番よいと思います。
経験やスキルに自信がなかったとしても、クライアントの前では根拠のない自信を持ち堂々と振る舞うことが必要です。
まとめ
コンサルタントが独立して成功するために必要なスキルとマインドをご紹介しました。
単価の高い仕事を多く受注するための提案スキル、ごまんといるコンサルタントの中から自分を選んでもらうための差別化スキルなどは仕事を始める際に必要になってきます。
また、生産性の高いチームを作るためのチームマネジメントスキルや問題解決力に直結する論理的思考力は、結果を出すために必要なスキルであると言えるでしょう。
プロ意識と自信によって信頼度を増すことができるでしょう。
今回ご紹介したスキルとマインドを持ち、独立しても成功できるコンサルタントになりましょう。