目次
自己分析の目的とは?
「自己分析をしましょう」
という言葉をよく聞きます。
しかしそもそも、なぜ自己分析をしなければいけないのでしょうか?
それには大きく二つの理由があるといえます。
自分の「強み」と「弱み」を知るため
企業は応募者に対して、
「入社したらどのように活躍をし、会社に貢献してくれるのか?」
ということを知りたがっています。
自分の持っている能力やスキルを、
入社しようとする会社で活かすことができるならば、
それはアピールポイントになり、いわば自分の「強み」とも呼べるものです。
反対に自分の「弱み」もしっかりと把握しておくことで、
入社後のミスマッチなどを未然に防ぐこともできます。
いずれにせよ、それら自分の「強み」と「弱み」を知る為に、
しっかりと自己分析をしておく必要があるということです。
自分が「やりたい」と思うことを明確にするため
自己分析のもう一つ目的は、
・自分が「やりたい」と思うことを明確にする
ということをあげることができます。
そもそも自分は、
仕事において何を「やりたい」のでしょうか?
「やりたい」ことを仕事にできれば、
それはとても大きなやりがいになります。
反面「やりたくない」ことを仕事にすれば、
大きなストレスになり、最悪心身を病んでしまう危険性もあります。
そうは言っても、
「『やりたいこと』って何だろう?」
と、いまいち「やりたいこと」が見えてこない、という人もいるかもしれません。
ここでは、
なにも大げさに考える必要はありません。
自分が興味や関心を持っていることは何があるでしょうか。
うっすらとでも、なんとなくでもいいのです。
これを自己分析をして、
徹底的に洗い出していきます。
そうしているうちに
「これだけは絶対に譲れない!」
というようなポイントも見えてくるかもしれません。
資格を持っていても「強み」といえない
自己分析をして
自分の色々な「強み」が見つかったら、とてもラッキーです。
ですが、ここで一つ考えておくべきことがあります。
それは「資格保持の罠」です。
「強み」のありがちな例として、
・「自分は○○という資格を持っている」
というものがあげられます。
確かに資格を保持していることは素晴らしいことで、
決して否定されるわけでもありません。
けれども多くの場合、
企業サイドからは
ごく一部の資格や「業務独占資格」(弁護士や税理士など)を除けば、
残念ながら思っているほどには評価されない、というのが現実です。
なぜなら「資格を持っている」ということは、
あくまでも一つの「結果」にすぎないからです。
そして企業はその「結果」以上に、
その「結果」を得るために行った「行動」を知りたがっています。
具体的には以下の二点をアピールすることが有効です。
努力したこと
どんな資格であれ、
取得には膨大なエネルギーが必要となります。
時間に比較的余裕がある学生さんなどならともかく、
普段仕事を持ちながら資格取得をしたというのは、
とてつもない「努力」が必要です。
さらにその「努力」は以下のように分解できます。
- 時には折れそうになる心を奮い立たせる「高揚力」
- ゴールに向かってエネルギーを持ち続ける「持続力」
- 目標に向かって果敢に挑もうとする「冒険力」
・・・などです。
工夫したポイント
努力したことに加えて、
どのように工夫したかを伝えられれば、より効果的です。
前項であげた「高揚力」や「持続力」、あるいは「冒険力」。
いかにしてこれらのモチベーションを維持することに成功したのでしょうか?
自分でも知らず知らずのうちに、工夫したポイントがあるはずです。
別に大げさなことである必要もありません。
例えば、
「水泳が趣味で、泳いでいれば自分を無にすることができて、ストレス発散をすることができる」
ということで「高揚力」や「持続力」を取り戻すことができる、
というようなことも、一つの工夫であり、才能なのです。
企業は、どのような創意工夫であっても、
それは「クリエイティブな能力」として評価してくれます。
上手くいかなかった時、どう乗り越えたか?
仕事をしていく中では、
必ずしも上手くいくことばかりだとは限りません。
時には上手くいかず、
壁にぶつかってしまうこともあります。
人間とはそもそも失敗する生き物です。
大切なことは、
いかにしてそこを乗り越えられるか、ということです。
今までの自分を振り返ってみて、
上手くいかなかった時は、どのように乗り越えたのでしょうか?
ここでも自己分析が大切になります。
原因分析とその後の行動
ここで大事なのは、
・なぜ上手くいかなかったのか?という原因を明らかにする
ということと、
・同じ失敗をしないように、その後どのように行動したのかを思い起こしてみる
ということです。
企業は、各ビジネスパーソンの「リカバリー能力」もみています。
上手くいかなかったとき、壁にぶつかったとき、
きちんと原因を分析をしてそこから立ち上がっていける人を、求めているのです。
自分の「強み」と「弱み」を具体的に把握する
1.でも紹介しましたが、自分の「強み」と「弱み」を具体的に把握することが、効率的な自己アピールにつながります。
この場合、以下二つのポイントを確認しておきましょう。
「弱み」を克服したいか?「強み」を活かすか?
人間には誰しも「弱み」と「強み」という二つの側面を持っているのでした。
「短所」と「長所」と言い換えてもいいでしょう。
例えば「赤面症」の人がいるとします。
気の置けない友人や家族など、
普段身近に接する人とは何でもないのに、
年上の人や仕事関係の人と接すると途端に緊張してしまい、
まともに相手の目をみることもできない・・・
そんな人も意外と多いかもしれません。
ただ社会人の世界においては、
「私は赤面症なので・・・」では通用しない部分もあり、
少しでも克服していくことが必要になってきます。
例えば相手の目をみるのがどうしても不安ならば、
少し視線を下げてみる(相手のネクタイ付近)ようにします。
これなら意外と平気だという人も多いのではないでしょうか。
小さなことですが、
これらの工夫を積み上げていけば、
気が付いたときには克服できているかもしれません。
「強み」を優先的に活かす!
その反面、
どうしても「弱み」の克服というのはそれなりの困難さが伴うこともまた事実。
ここで発想を転換して、
・無理に弱みを克服するのではなく、強みを優先的に活かす
という方法もあります。
例えば口下手で悩んでいる人がいるとしましょう。
口下手というのは一種の個性なので、
一朝一夕に改善できるものでもありません。
ですが、
「口で伝えるのは苦手だけれども、文章にまとめて相手に伝えるのは得意だ」
という人もいるかもしれません。
自分の疑問点や不明点を、
あらかじめメモなどにまとめておきます。
これなら、
質問している途中で頭がこんがらがってしまって、
「結局、何を聞きたいか自分でもわからなくなってしまった・・・」
というようなことを避けることができます。
企業は決して、弱みがない人間を求めているわけではないのです。
それよりもいかにして「弱み」を克服し、
「強み」を活かしていけるかどうか、
そのようなビジネスパーソンを必要としています。
5.まとめ
自分にはどのような「弱み」と「強み」があるのか。
これをしっかりと把握しておくことが、ビジネスにおいては有効になります。
そしてそれを知る為にも、しっかりと自己分析をしておくことが大切だということです。
>> 関連オススメ記事
もしかしたら人生を変えるかもしれない!?「あなたの強み診断」