目次
はじめに
リーマンショック以降、長い不況が続く日本では安定した仕事場は激減し、社員も劣悪な労働環境に耐え切れず離職する人が後を絶ちません。
すでに会社が人生を保証する時代ではなく、フリーランスとして仕事を生み出す人が増加中です。
そこで、今回はフリーランスを目指す人向けの情報や職業について紹介しましょう。
フリーランスを目指すあなたへ
「フリーランス」とはほぼ自由業と置き換えられる言葉です。
一般的なイメージとしては自分の好きなこと仕事にしており、自分の得意なことを仕事にしている人を想像するでしょう。
もしくは、場所を選ばずに自分の好きなタイミングで自分のペースで仕事をしている人のようなイメージを持つ人もいるかと思います。
たしかに、フリーランスは自分の長所を最大限に生かして仕事をしている人が多くいます。
その仕事の幅も広く、プログラマーやデザイナー、ライターだけでなく事務作業や営業においても「フリーランス」が存在します。
しかし、独立してフリーとして活動する際には覚悟も必要です。
フリーランスとして活動する人はそれだけ実力や実績、貯蓄などを備えて独立に踏み切るかと思います。
もし、これらにまだ不安がある人は一度考え直したほうがいいでしょう。
そして、一度フリーランスとして独立する際には元いた場所に戻れるとは思わない気持ちで臨む必要があります。
職場によってはあなたをもう一度受け入れてくれる可能性もありますが、基本的には一度会社を出た人を受け入れることはありません。
フリーランスを目指すのであれば、それぐらいの覚悟がないと続かないと思いましょう。
フリーランスとは?
「フリーランス」とは一般的に、特定の企業や団体、組織に籍をおかず自由に各会社と契約して仕事をする人を指します。「個人事業主」もこのフリーランスに該当します。
多くのフリーランスは自分の強みを仕事にしており、ライターやデザイナー、プログラマーなどがフリーランスとして独立しているケースが多く見受けられます。
フリーランスとして独立する人はどこかで実績・経験を積んだ後、自分の長所と組み合わせて独立するケースが多くなっています。
そのため、3年以上どこかの会社で実績を積んだ後、何らかのスペシャリストとしてフリーランスになるのがキャリアアップデザインとしては理想的と言えるでしょう。
どんな種類の仕事があるのか?
フリーランスと一口に言っても、その職種はさまざまとなっています。ここでは、フリーランスの仕事形態を大きく4つに分けて紹介していきましょう。
IT系
フリーランスの中でも多くの人が属するのがIT系のカテゴリーです。
ホームページの運営にかかわるエンジニア系は特に多く、タブレット系PCやスマートフォンの普及によりプログラマー系の人も増加傾向にあります。
また、絵やホームページ全体のレイアウトなどを担当するデザイン系の人も見受けられます。最近ではウェブの発達にともなって、Web専門の編集者なども需要が高まっています。
カウンセラー・コンサルタント系
人の悩みを聞いて解決することを専門的に行うカウンセラーやコンサルタントの人もフリーランスとして活躍する人がいます。
主に経営コンサルタントや心理カウンセラー、キャリアカウンセラーなどがこのカテゴリーに含まれてきます。他にもセミナー講師や塾講師もここに含まれるようです。
このカテゴリーに属する人は資格や実績を持つ人が多くいるかと思いますが、独立した後はWebサイトを作ったりしてイメージ戦略を練ることも求められます。
マスコミ系
マスコミ系は記事を書くライターなどが入ってきます。それ以外にも編集者やカメラマン、イラストレーター、翻訳・通訳、ファッションデザイナーもこのカテゴリーに含まれてきます。
マスコミ系で特に多いがライターですが、Webサイトなどに寄稿するための仕事は増加傾向にあります。
ですが、単価はまばらで専門性も求められているので、ライターを目指す人は自分の強みを作ることを考えるようにしましょう。
士業系
士業系とは弁護士や税理士、司法書士など専門資格を持って仕事に携わる人のことを指します。
各資格を得るために膨大な勉強時間と難関試験をくぐり抜ける必要がありますが、他のフリーランスの仕事に比べると大きな単価の仕事を引き受けやすいメリットはあります。
インターネット時代のフリーランス
2017年時点でインターネットは著しいほど発達しており、今や会社に行かなくてもできる仕事が増えてきています。
そのため、地方に住んでいるフリーランスの人も都心の人と簡単にコミュニケーションが取れるようになり、仕事を簡単に得られるようになってきています。
インターネットの発達はライターやイラストレーター、歌手の人たちも活躍しやすくなりました。
彼らはインターネットを駆使して自分の作品を世に発表しやすくなっており、下積みを経験しなくても簡単にデビューできる時代です。
彼らもいわばフリーランスなので、仕事の選択幅はかなり広くなっていると言えます。
特に目立つのがブロガーやインスタグラマーと呼ばれる人たちです。
ブロガーやインスタグラマーの人は自分から情報を発信してアクセスを増やし、広告費や企業とのタイアップによって収入を得ています。
また、HIKAKINなどユーチューバーの台頭もインターネット時代のフリーランスの典型例でしょう。
兼業フリーランス
フリーランスの人は基本的に自分の強みを生かして仕事を請け負っています。
しかし、独立したてのときはどうしても収入面が安定しないため、仕事を兼業するフリーランスの人もいます。
たとえば、普段はWebサイトのデザイン関連の仕事をしている中で、週2~3回はプログラム関係の専門学校で教鞭をふるうというスタイルを取るフリーランスの人もいます。
また、ライターの中には半分フリーランスで半分業務委託社員として働いている人もいます。
フリーランスは自由に仕事のスタイルを選べるため、会社側ときちんと折り合いを付けられるのであればこうしたスタイルの働き方も実現できるのです。
フリーランスに向いてる人、向いてない人
フリーランスを目指そうとする人は、おそらく独立志向や自分が本当にやりたいことを実現したいと考えている人たちでしょう。
また、会社に縛られず自由に仕事をしたいと考えている人にとってもフリーランスはやりやすい環境だと思います。
反対に、フリーランスに向いていない人は営業が苦手な人でしょう。
フリーランスの強みは「自分の得意を仕事にする」ですが、その環境作りも自分で行う必要があります。
たとえば、コンサルタントの人もどれだけ実力があったとしても、自分をアピールするためにWebサイトや告知などを徹底して行う必要があります。
こうした細々とした雑務を行えないと向いていないです。
また、はじめから高収入を期待してしまう人も、あまりフリーランス向けとはいえません。
フリーランスに求められるスキル
フリーランスはそれぞれ独立した仕事ごとに、求められるスキルが違ってきます。
ライターならば文章力、デザイナーであればデザイン力がそれぞれスキルとして求められるでしょう。
もちろん、なりたい職業に資格が必要ならばそれを取得する必要があります。
それぞれフリーランスに必要なスキルは違いますが、共通するものはフットワークの軽さでしょう。
フリーランスになると会社と違って仕事が勝手に舞い込んでくることはありません。そのため、あらゆる場所に出て情報をキャッチする必要が出てきます。
これはどのフリーランスにも共通する必要なスキルだと思います。
フリーランスの気になる年収
フリーランスにも様々な仕事があることを紹介しました。
職種もかなり幅広いため、年収もそれぞれ全く違ってきます。
モデル的な年収例は存在しますが、全体でみれば300~400万円辺りが相場になっています。
平均収入で見ると安定しているのが士業系のフリーランスで、400万円以上の収入が目立ちます。
その一方で大きな金額を稼ぐ可能性があるのがエンタメ系で、ユーチューバーや有名漫画家になれば700万円以上の収入を叩き出す人もいます。
フリーランスの責任
フリーランスは会社と違い、自由で勝手気ままに仕事ができるイメージがあります。
もし、このようなイメージを持ってフリーランスになるのであれば、まず払拭するところからはじめましょう。
会社に所属せずフリーランスでやっていくということは、会社がやってきたことをすべて1人で行うことを意味します。
その例としてよく出てくるのが確定申告です。
会社勤めの人であれば、その給料をすべて会社が税金面や保険を管理・調整していました。
フリーランスになると収入と税金を自分で計算し、決まった時期に提出する必要があります。
また、社会保険も適用外になるので自分で国民健康保険に加入して管理することになります。
これらすべて自己責任で行う覚悟がある人が、フリーランスになれると思いましょう。
まとめ
今回はフリーランスの職業について紹介してきました。
フリーランスといっても職種は様々で、インターネットが発達している現代ではこその仕事も生まれています。
独立も一時期に比べると比較的容易に行えるようになりましたが、それだけ個人に求められる責任も重くなってきます。
会社勤めからフリーランスになるのは転職とほとんど変わらないと思うので、しっかりと条件などを見極めた上で独立を考えましょう。